【意外な美容記事】手荒れさせないための食器洗いの工夫
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今回のテーマは「手荒れさせないための食器洗い方法」という内容です。
「手指が荒れがちで、キレイな手指を取り戻したい!」
「もう、手荒れがツラくて痛いの」
という方向けに書いています。女性の方に手荒れは多いです。それは、意外と当たり前にしていた「ある習慣」に原因があるかもしれません。
一度「いつも、こうしてるから」を一緒に見直してみませんか。
1.水かぬるま湯で洗うのが、一番試すのが楽な方法
手洗いで食器を洗うとき、みなさんはお湯を使いますか? 水を使いますか?
手荒れを防ぐには「水」の方が手荒れはしにくいといえます。
そして、「洗剤の量は少なめ」でスポンジで洗う方が落ちやすいでしょう。
合成洗剤よりも、「石けんや無添加食器用洗剤」の方が、肌に優しいです。
また、そもそも「洗う前に新聞紙などで、酷い油汚れは拭き取って」おけば、洗剤が手にさらされる時間は短くなります。
この4つは、みなさんも知っていると思いますが、なぜか、なかなか実践されない方法です。よっぽど手荒れが酷くなってから「仕方ないから...」としぶしぶ変える方がいるぐらい、なぜか気乗りしない方法のようなんです。
理由としては、おそらく「なんか汚れが落ちにくい気がする」からだと思います。
しかし、実際にどれも手荒れ予防には、効果的な方法ではあります。そして、カレーを作った鍋など、強力な油汚れでもない限り、十分な洗浄力をもっているはずです。
ただ、「じゃぁ、今日はカレーだから別の洗剤を使うの?」「紙で拭き取らなきゃなの?」なんていう面倒くささに耐えられないのが本音なのではないのかな、と思います。
子育てでも、お仕事でも、がんばっててお忙しい女性のみなさまからしたら、「そりゃ手荒れはしたくないけれども。でも、水は冷たいし、しっかり汚れを落としたいの。お湯でササっと落ちたほうが楽なのよ」ということかもしれません。たしかに、後から汚れ残りを見つけると嫌ですよね。
ただ、お湯の場合、油分が溶けやすくなり、分離しやすくなるのですが、手の天然の保湿成分である【皮脂膜】も油分です。このため、【皮脂膜】も油分のため溶けて洗い落とされやすい状態になります。
特に水ではなくお湯の場合、界面活性剤を必要以上に働くため、皿洗いの汚れだけでは収まらず、余った洗浄力で【皮脂膜】も洗い流してしまっているのです。
(ちなみに、お湯でたんぱく質を洗うと、逆に凝固して落ちにくくなります。お肉を強火で一気に焼くと固くなるのと同じ現象が起きます。このため、たんぱく質汚れのものをお湯で洗うと、逆にこびりついてしまいます)
ただ、結論をいってしまうと、今までのいつもの習慣と一番近くて、面倒も少ないのは、お湯で洗っていたのを、水かぬるま湯程度の温度で洗うことです。
単純に温度設定を変えればよいだけなので。
理論上、洗剤に含まれる界面活性剤の臨界ミセル温度は15℃以上で、洗剤の洗浄力は十分に持っているからです。岡店長の大学時代の専門研究分野は、ちょうどこのあたりでした。
ゴシゴシとスポンジと洗剤で洗う分には、基本的にこれだけで十分になります。
では、上記の水洗いだけだと「でも、我が家は脂物が多いし、水洗いだと落ちないのよ...」方向けに、汚れをしっかり落としながら、手荒れを防ぐ簡単な方法はないのか、考えてみましょう。
2.サッとお湯をかける
食器洗浄機の温度は、およそ50℃~60℃で洗う時間が最も長いです。これは、たんぱく質をかためることなく、また、油も浮きやすい温度だからとされています。
また、食器洗浄機特有の理由として、泡ではなく、流水の力で落とさなければいけないこと、そして洗浄機特有に含まれる酵素が活性化しやすいからといえます。
なぜ水洗いが落ちにくいと感じるかというと、油がどうしても凝固しやすいからです。また、ご飯粒もかたまっているよりは、ほぐれて浮いてくれた方が落ちやすいと、実感があると思います。
そこで、「水洗いだけじゃ、油汚れが」と感じる方にお勧めしたいのは、サッと単純にお湯をかける方法です。
ここで大事なことは、できるだけ手をお湯に触れさせないことです。
水道のお湯で、ザッと洗い流すだけです。ヘッドが自在に動くタイプの水道を使っているなら、お皿やお湯に触らずに、この方法で油汚れもだいたい流せるかもしれません。
ただ、手に触れると熱すぎるくらいのお湯をかけたほうが、汚れが落ちると思います。そこで、多くの家庭で最近普及しているのが、電子ケトルです。5分もかからずお湯を沸かせます。
熱湯でなければ、もっと早めに止めればいいですし、最近は温度設定ができるものも出てきております。
これを、サッと食器にかけるだけでも、特に油汚れは簡単にある程度落ちます。ひどい油汚れの鍋には、スポンジと洗剤でゴシゴシする前に、お湯をかけてみましょう。ごはんを食べている1時間程度、お湯をかけて放置するだけでも、炊飯器やお鍋汚れは落ちやすくなります。
それから、水(ぬるま湯)と洗剤とスポンジで、ゴシゴシといつも通りするだけでも、お湯に触れる時間もなく、油汚れも早く落ちるので、手へのダメージは軽減されます。
3.付け置き:泡の力orほったらかし付け置き
この洗剤成分自体は、あまり手荒れにはよくないのですが...。最近は、泡スプレーで汚れを浮かせて落とすものもあるそうです。
従来の液体洗剤にスプレー型ヘッドを取り付けて、泡を飛ばしているだけのように見えますが。なんでも泡のおかげで油をより浮かしやすくなっています。
そうした洗剤を取り扱っているわけではないので、私も詳しくはわからないのですが、ネットで調べると、キュキュットやジョイなど見つけられると思います。
http://www.shin-shouhin.com/2019/07/31/kyu_clearandjoy-miracleclean/
こうした泡で浸けておくだけでも、ずいぶん油汚れは落ちやすくなるかと思います。
洗剤液に浸して、ほったらかし洗いするのも、スペースさえあれば主婦の方にとっては楽なのではないかと思います。(木製の食器は、浸けている間に傷むため向かないそうです)
こうした浸け置きに向いている食器洗剤もあるそうで、酵素などを含んでおり、40℃前後の温度で浸け置き、最後に通常の食器洗いのようにスポンジで軽くこすり、水ですすげば終了です。
https://ie-men.jp/housework/cleaning/714
どうしても「水洗いだけでは汚れが落ちにくい」と感じる方は、こうした工夫をしてみると良いかもしれません。
4.ハンドプロテクターを使っても、できたら水洗いの方がいい
このショップでは【ハンドプロテクター】を取り扱っています。この商品は、界面活性剤や漂白剤による肌へのダメージを軽減します。ただ、完全に完璧にはじくわけではありません。もし、完全にはじくと、今度はそれはそれで問題で、手の汚れなども全く落ちなくなると思います。
食器用洗剤を40℃のお湯でされていますと、界面活性剤が強力に働きすぎるので、ハンドプロテクターの効果が感じにくくなるかと思います。
使ってみて私自身の感想としては「徐々に、徐々に実感する」、手の肌荒れを防いでくれて「悪化しづらいな」という製品です。ただ個人差があります。2週間程度で効果を感じる方もいれば、3か月ぐらいして効果を感じる人もいます。これは、生活している環境や年齢、体質も違いますので、仕方ないと思います。
(手荒れが酷い方の場合は、医師の処方に基づき、薬やクリームと併用されることをお勧めいたします)
お客様の中には「仕事が介護関係で、手洗い・消毒で手荒れになりがちだったけれども、おかげで良くなってきました」と言ってくださった方もいます。
もともと【ハンドプロテクター】は、工場で化学物質から手を保護するために開発されたものです。
おかけんグループで運営しているおかけんリフォームの職人は、よくシンナーやペンキなど化学物質が手に付着する仕事をしているのですが、この職人たちはハンドプロテクターを愛用してくれています。子供から「お父さんの手、ツルツルだね」と言われて喜んでいる職人もいます。
きっとおそらく、ネイリストやスタイリストなど、化学薬品を普段から扱うような人にも、向いているものかもしれません。
また、お客様の中には、汗疱で使われている方がいました。この方は、手の平が荒れてしまっていて、皮膚科の薬を使っても、薬がすぐに流れ落ちて治りきらなかったそうです。ハンドプロテクターも使うようになってからは、肌の調子がいいと感じているそうです。ご本人が言うには「まだ乾燥気味で、時々湿疹がポツポツ出てくるのですが、でも、明らかに食器洗剤や手洗いのダメージで悪化していたのが、悪化しなくなりました」と言っていました。
もちろん、手荒れには馬油、スクワランオイルなど伸びの良い油分もおすすめです。手の乾燥の原因は、水分が不足していることと、この水分が蒸発してしまうことが原因です。手がうるおい物質をつくっても、皮脂膜がはがれていると、簡単に蒸発してしまいます。このため、皮脂膜のかわりとなる油分を補うことが大事になってきます。
最後に。
手荒れで治療している方の中には、ステロイド系の軟膏で治療されている方も多いと思います。
ステロイド系の薬を、一晩塗るだけでもずいぶん肌の回復は早まるのですが、やはり副作用があります。手荒れにはやや厄介なことに、乾燥肌になりやすくなります。 だから、あまり長期で依存するようなご使用は、できればやめたほうがいいです。
乾燥肌体質の方には微弱電荷技術が施されている化粧水もお勧めです。
油分・水分・保湿成分が含まれ、乾燥した手肌にお勧めな保湿美容クリームを近々販売リリースする予定です。
いずれにしましても、手荒れケアを本気でするなら、一度食器洗いは水で短時間で行う工夫をされてみると良いかと思います。
みなさまの手が、キレイになることを、心からお祈り申し上げます。
【記事担当:おぐ】