冬の乾燥肌対策と、お湯の温度設定42℃以上がNGな理由♪

冬の乾燥肌対策と、お湯の温度設定42℃以上がNGな理由♪

冬は「乾燥肌」でカサカサになってしまう...という方、多いですよね。

乾燥肌に対して万能な治し方があるわけではありません。ですが、①乾燥を防ぎ②こまめに保湿をしていくことで、肌の「乾燥状態」が徐々に緩和していくことはできます。



もともと、季節の変わり目は、肌の調子が整いにくく、肌が荒れたり、肌が乾燥してしまいやすくなりがちです。

ひどい乾燥だと、かゆくなってしまうこともありますよね。

今回は「乾燥」をメインにして書きます。手荒れしている方にも参考になる内容となっていますので、ぜひ、最後までお付き合いくださいませ。


目次

1.皮膚が乾燥する理由とカサカサの状態とは

2.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ①お湯の温度

3.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ②摩擦

4.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ③界面活性剤

5.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ④静電気

6.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ⑤インナー選び

7.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ⑥保湿クリームを塗るタイミング


1.皮膚が乾燥する理由とカサカサの状態とは

皮膚が乾燥してカサカサしているとは、一体どういう状態なのでしょうか。まず、皮膚の断面図を思い浮かべてみましょう。

乾燥肌の原因を肌断面図から探る
皮膚の表面は、「皮脂膜」でコーティングされており、この「皮脂膜」には「皮脂」という「油分」が主成分です。

「皮脂膜」の下に、皮膚の細胞が重なっており、厚さ0.2mmほどの「表皮」になっています。

「基底層」にある肌細胞は、絶えず分裂を繰り返して、新しい肌細胞をつくっています。

古くなった肌細胞は上へと押し上げられてゆきます。「角質層」にある肌細胞は、細胞核もなくなった「死んだ細胞」として重なり、最終的には垢となって皮膚からはがれおちます。

 

「皮膚」は私たちの最大の臓器の1つであり、重要な役割を果たしています。

いくつか重要な役割がありますが、「水分の喪失を防ぐ」「異物の侵入を防ぐ」という役割は特に重要です。

この役割を果たすうえで、とても重要になってくるのが「皮脂」です。

「皮脂」は外界の異物が身体に侵入しないように防ぐだけでなく、身体が必要としている「水分」や「天然保湿因子」が逃げないように蓋の役割をしています。


「皮膚が乾燥している」とは、なんらかの原因で「皮脂」が上手に機能しておらず、皮膚が本来持っている「水分」や「うるおい成分」が失っている状態です。

「皮脂」というコーティング剤がはがれてしまうと、まるで蓋をしていないお鍋のように、中にあった「水分」は蒸発してしまいます。



例えば、エアコンの暖房・冷房によって室内の湿度が低下すると、この皮膚の蒸発がより起きやすくなります。

そのためエアコンをつける時期になると、肌荒れが起こりやすくなります。

そこで、今回は「肌の乾燥の原因」を列挙させていただきます。

乾燥肌の原因を知ることで、冬でも肌がうるおう生活を心がけましょう!

手荒れの人・乾燥肌の人が42℃を気を付けるべき理由

2.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ①お湯の温度

冬場になると「お湯」を使う機会が増えますよね。

食器洗いの時も、手洗いの時も「お湯」で洗うことが多くなると思います。

お風呂の設定温度も温まるために高くしているかもしれませんね。

しかし、この「お湯」が、肌にとって大事な「皮脂」を洗い流しているかもしれません。

 

この時に気を付けていただきたいのが、42℃よりも低い温度の「ぬるま湯」を使っていただくことです。

 42℃以上にしてしまうと、「皮脂」がお湯に溶けやすくなり、洗い流されやすくなります。

 

みなさんも、食器についた油汚れが、お湯であれば浮かんできますが、水だと逆に固まってしまうのを見たことありませんか?

お湯の温度によっては、皮脂も同じように、浮かんではがれやすくなりますので、温度設定は気を付けたほうがよいです。

 

食器洗いでカレーなど落としにくい油汚れで、ぬるま湯では落としづらい時は、浸け置き用洗剤などを使ってもいいかもしれません。


摩擦を生むタオルやお札に要注意!

3.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ②摩擦

皮膚の乾燥の原因は、意外かもしれませんが、「摩擦」の影響がかなり大きいです。

皮膚のコーティング「皮脂」が、こすられることで落ちてしまいます。

例えば手であれば、お札を触ったり、ごわごわのタオルを触ったりすると、皮脂が落ちてしまい、乾燥の原因となります。

絹手袋などで摩擦を軽減することで、手の乾燥を防ぐことができます。

もちろん手以外でも同じように摩擦が原因で、乾燥することもあります。

インナーの摩擦が大きいと、皮脂がはがれおちてしまいます。絹や綿などの、肌触りの良い天然素材のインナーがお勧めです。

また、かゆいところを引っ掻くのもよくありません。

引っ掻くことで、当然「皮脂」もとれてしまいます。

かゆみ止めをぬったり、冷やしたりして、かかないようにしましょう。

 

洗剤がどうして手荒れに良くないのか理由

4.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ③界面活性剤

食器洗剤や衣服洗剤、石鹸などは、どれも油汚れも落とすために「界面活性剤」の役割を果たします。

汚れではないのですが、「皮脂」も油の一種です。そのため、洗剤によって洗い流されがちです。

必要以上に、顔を洗顔したり、お風呂に何回も入ったりすると、肌は乾燥しやすくなります。

「冬場になると顔が乾燥しちゃう!」という方は、洗顔の回数を減らしたり、洗顔の際にお湯洗いのみにしたり、あるいは、お湯の温度も下げてみたりしましょう。

 

静電気は乾燥している肌に怒る理由!
5.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ④静電気

意外かもしれませんが、静電気も肌荒れの原因となります。


静電気によって、皮脂がはがれ落ちるからです。

静電気は、ポリエステルなど化学繊維でできたインナーなどを着ていると起きやすくなってきます。

もし、静電気体質の方は、インナーを化学繊維から、綿や絹などの天然素材の方が静電気は発生しづらいので、インナーを変えてみても、いいかもしれません。

また、静電気は、埃や花粉も引き寄せます。ハウスダストや花粉症の方は、静電気には気を付けましょう。

(ちなみに、静電気で「痛いっ」とよくなる方は、皮膚の水分量が少ない方です)

 

 ユニクロのヒートテックが乾燥肌に良くない理由

6.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ⑤インナー選び

インナーと言えば、ユニクロのヒートテックのような、レーヨンもあまり乾燥肌にはよくありません。

レーヨンの性質として、静電気を帯びやすいだけでなく、かなり効率よく水分を吸収する性質を持っています。

皮膚にとって、必要な水分も吸収されてしまえば、乾燥肌の原因となります。

また、レーヨンは同時に乾きにくい素材でもあります。汗を吸ったまま、乾燥が追い付かず、濡れた状態になりやすいのです。

汗を吸った湿っぽいインナーに肌がさらされ続けるのも、皮膚にはよくありません。

「身体全体が乾燥肌気味...」という方は、インナー選びからこだわってもよいと思います。


スクワレンの保湿クリーム

7.皮膚の乾燥を防ぐ豆知識 ⑥保湿クリームを塗るタイミング

今までの話でもお分かりかと思いますが、皮膚の乾燥の原因となるのは、皮膚の水分の蒸発が大きな原因です。

当たり前と言えば当たり前、不思議と言えば不思議ですが、皮膚をぬらしたからと言って、うるおいが与えられるわけではありません。(もしそうだったら、世の中には化粧品なんかなくて、水が一番の化粧品になっていたでしょう)

水分も適度に与えたほうがよいのですが、油分も後から覆うように皮膚に塗ったほうが乾燥を防げます。

加湿器や、ミスト状化粧水を上手に使って、エアコンとも上手く付き合いましょう。ミスト状化粧水を吹きかけた後も、できたら、保湿クリームを重ねて塗りましょう。

 

オイリー肌でも、化粧水だけでは、皮膚の水分の蒸発だけうながしてしまいますので、できれば蒸発をさせないよう、蓋をするように、油性の保湿クリームをつかうことがお勧めです。

皮膚を塗れた状態で放置せずに、タオルで優しく拭いた後、クリームを塗ることで、水分の蒸発を防ぐことができます。

 

乾燥が進むと、皮膚が本来持つ「バリア機能」が低下します。

乾燥肌がひどいと、水などもしみやすくなり、水分量の多い化粧水やジェル商品も肌に合わなくなることあります。

また、弱った肌は、普段であれば防げるはずの異物を上手に防げないこともあり、口から摂取する以上にアレルギーを引き起こしやすい状態と言えます。

植物油などでもアレルギーになる可能性があるので、皮脂が実際に含むスクワレンなどが使われている方が安心です。

ジェルタイプの化粧品がしみて使用が困難な場合は、こうした油性成分を中心とした基礎化粧品でスキンケアすることをお勧めします。

葉月ショップでは、スクワレンを使用した、肌馴染みの良い保湿クリームを取り扱っています。ご興味ある方は、お試しくださいませ。



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