【重曹不要】おむつがゴミ箱で臭い...除菌と消臭を確実にする方法
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トイレのゴミ箱に紙おむつを捨てると、臭いますよね?
ネットで調べてみると、意外と「重曹」や「クエン酸」などで消臭しようとする人がいるようで、驚きました。
実際掃除をしてみると、尿、病気やビタミン剤、大便などさまざまな臭いも混じります。
スタッフおぐは、デイサービスの手伝いも平日は毎日しています。(ブログやHPの更新もしていますが)
ご利用者が使った後のトイレ掃除も毎日しているのですが、重曹を使おうなんて考えたことがありませんでした。
日頃の除菌消臭には、次亜塩素酸水のほうが清潔で安心できます。重曹と違って、どんな臭いでも効果があります。
タンクなどもキレイにする大掃除の際は酸素性漂白剤、カビなどは粘性の高い塩素系漂白剤など、上手く使い分けましょう。
もくじ
1.「重曹」を使わない理由。
2.日頃の除菌消臭には「次亜塩素酸水」
3.大掃除には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」
1.「重曹」を使わない理由。
おぐが働くデイサービスで、日常的なトイレ掃除に使っているのは「次亜塩素酸水」です。
「次亜塩素酸水」は、まだまだ生活に馴染み深いものとは言えませんね。「聞いたことはあるけれど、何がいいの?」という方も多いかもしれません。
①手指消毒用アルコールよりも安価で、②ノロウイルスなどアルコールでは消毒しきれないウイルスにも効果があり、③消臭も優れているので重宝しています。
大きな理由は、この3つです。
(次亜塩素酸水の解説は後でします)
「重曹じゃダメなんですか?」と聞かれたら、好みは否定しませんが、除菌効果はなく、消臭効果も正直イマイチです。
そもそも重曹の消臭効果、お掃除で重宝されている根拠はなんでしょうか。
重曹は、pH8.5(かなり弱いアルカリ性物質)です。
なぜ重曹が生ごみに振りかけて消臭効果があるのか。その根拠は、中和反応で酸性の臭い物質が化学変化を起こし、違う物質になるからです。
(※尿臭の原因アンモニアは、アルカリ性なので中和反応が起きないので、重曹による消臭は期待できません)
pH12以上であれば除菌効果が期待できますが、pH8.5の重曹には除菌効果はありません。
ちなみに、トイレ関係ありませんが、ガスコンロ周りの油汚れやコゲで役立つと言われる理由としては、その粉っぽさでクレンザーとして磨くことができるからだと思います。
※「弱アルカリ性だから、油汚れと中和反応を起こして......」という説明を見かけますが、油汚れは酸性ではありません。そもそも固形ですので、中和反応は起こしていないと思います。
(油汚れは、界面活性剤(ex:キッチンの中性洗剤)のほうがよく落ちます)
でも、トイレ掃除に粉のままで使うとは思えないので、恐らく、重曹水をつくって掃除するのだと思いますが、そもそも重曹水を作ろうとしても、重曹は水になかなか混ざらないので作りにくいと思います。
重曹になぜか過大な評価がされがちですが、なんでもできる万能なものではありません。
重曹とクエン酸を混ぜることで臭いや汚れが泡で剥がれて落ちる、浸け置き洗いで油汚れが落ちるなど言われていますが、そんなことはありませんでした。
(実際にやってみましたが、途中で「あ、普通にキッチン洗剤やメラニンスポンジのほうが早いし汚れが落ちるわ」となりますよ)
少なくとも、重曹はトイレ掃除にも消臭にもあまり役立ちません。だから、重曹をトイレ掃除にはお勧めしません。トイレのゴミ箱の消臭にもお勧めできません。重曹は、おそらくキッチン周りのほうが役立つかと思います。
本題のトイレのゴミ箱の臭いが気になる時は、捨てるのが一番です。どうしてもゴミが入った状態で使い続ける時は、次亜塩素酸水をそのまま吹きつけるのがよいかと思います。
2.日常の除菌消臭には「次亜塩素酸水」
次亜塩素酸水をトイレ掃除、除菌消臭に使う理由は、主にこの3つです。
①手指消毒用アルコールよりも安価で、②ノロウイルスなどアルコールでは消毒しきれないウイルスに効果があるほど除菌でき、③消臭も優れている。
日常的な掃除であれば、トイレマジックリンやまめピカでもよいのですが、除菌力と消臭力の高さから次亜塩素酸水を使っています。
特に頑固な尿臭もしっかり消臭できるのが魅力です。
また、これといって特徴的な香りがない無臭にしてくれるので、焼肉の臭いのついた服から、まな板の除菌まで一本で済むからいいです。(○○用スプレーが増えるのって嫌ですよね...)
次亜塩素酸水は、弱酸性から微酸性に調整されたものが多いです。
このため、適切に希釈すれば、皮膚への刺激も、塩素ガスが発生する心配もほとんどないのが特徴です。スプレーで吹き付けられるのも良い点です。
重曹の消臭効果は、中和反応に基づきました。
一方、次亜塩素酸水は、臭いの根本である雑菌から根絶やしにすることで、消臭できます。
とは言っても、一番大事なのはちゃんと汚れを拭き取って、臭いの元となる汚れをなくすことです。
トイレのゴミ箱の臭いは、中身の袋に包んでしっかり縛り、すぐ捨てるのが一番大事ですし、蓋も目に見えないだけで付着している可能性がありますので、拭き取らなければ意味がありません。
汚れを拭き取ったうえで、臭いが気になる場合は、
次亜塩素酸水であれば、スプレーで除菌消臭したい物に直接吹き付ければよいと思います。
(次亜塩素酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムでの除菌消臭は、付け置きがよいかと思います)
臭いの根本である雑菌から根絶やしにできるので、重曹よりも、次亜塩素酸水のほうがオススメです!
3.大掃除には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」
トイレの大掃除用に漂白剤についてもご紹介したいと思います。
漂白剤も、取扱いに気を付けなければいけませんが、次の3つの効果を持ちます。
①手指消毒用アルコールよりも安価で、②ノロウイルスなどアルコールでは消毒しきれないウイルスに効果があるほど除菌でき、③消臭も優れている。
次亜塩素酸水とよく混同されがちな「次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)」は、塩素系漂白剤です。
(違いについてはこちらの記事をどうぞ「子どももわかる!「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」の違い」)
次亜塩素酸ナトリウムは、pH12(強アルカリ性物質)です。
特にカビの根絶に向いています。
粘性がある塩素系漂白剤、あるいは、液性のものも片栗粉をまぜることで貼りつけることができ、長時間の漂白剤パックをすることができます。
皮膚を溶かす、塩素ガスが発生しやすいので換気が必要、酸性液体と混ぜてはいけない、こうした点を注意しなければなりません。
また、「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムあるいは過炭酸ソーダとも)」も紹介しておきます。
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)は、トイレのタンク掃除に使えます。
一言でいえば「約50℃ぐらいのお湯で2時間ほど付け置きすると、汚れをキレイに取ってくれる」ものです。
こちらもカビ取り、雑菌を除菌し、臭いの元を断つことで消臭できます。
ただ、温度がある程度ないと効果がうまく出ないのが特徴です。
ちょっとややこしいのですが、粉の過炭酸ナトリウムはpH10.5とアルカリ性です。その粉を水に溶かしてもアルカリ性です。
ただ、市販で売られている液体の酸素系漂白剤は、化学変化を落ち着かせるため酸性になるよう調整されています。塩素系漂白剤と絶対に一緒に使わないでください(混ぜるな危険)。
漂白剤も、菌を除菌することで、臭いの元を断つことができます。
※ただし換気をしたり皮膚にかからないように注意しましょう。
臭いの根本である雑菌から根絶やしにできるので、重曹よりも、次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、どれも消臭にも使えます。
臭いの話から脱線しますが、大掃除の際に思い出していただきたいのは、
「カビにはアルカリ性、尿石には酸性」を使うことです。
尿石にはお酢や酸性洗剤も上手に使いながら、トイレ周辺をピカピカにしましょう!
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