金に美肌効果があるのは、嘘?本当?|化粧品の不思議
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化粧品にゃコスメの中には、金やプラチナが含まれているものがありますよね。
「化粧品に金属が入っていて大丈夫なの? 金属アレルギーにならないの?」
「見た目がゴージャスなのはわかるけれど、本当に効果があるの?」
こうした疑問をお持ちの方もいると思います。
今回は、化粧品の「金」を中心にその効果の根拠や歴史について触れられたらと思います。
もくじ
1.「金」に美肌効果があるのは本当なの? 「金属アレルギー」にならないの?
2.「金」は微弱な電気作用が美容に役立つ?
3.「金」が持つ半永久の「抗酸化作用」とは?
4.「金のナノ粒子」は、コラーゲンの糖化を防ぐ?
1.「金」に美肌効果があるのは本当なの? 「金属アレルギー」にならないの?
本当です。
「金」は、見た目が豪華なだけではなく、美肌効果が期待できるため、化粧品に使われています。
「金」によって、期待できる効能は主に3つ。これは次の項目でお話させていただきます。
また「金」は、金属アレルギーの心配はありません。
「金」以外の金属を含む合金であれば別ですが、金は限りなく酸化しにくい金属で汗で酸化することはありません。
金属アレルギーの原因は、金属が汗で酸化してイオン化し、皮膚のタンパク質と結合して新たなタンパク質に変性し、免疫系等に「異物」と見なされることで起きます。
金は汗で酸化しないので、このため、金属アレルギーを起こさないのです。
化粧品で用いられる金は、大きさも様々です。
金箔そのものである場合もあれば、ナノサイズの金である場合もあります。
2.「金」は微弱な電気作用が美容に役立つ?
1つ目は、「金」による微弱な電気的な作用によるもの。
ただ「電気的作用」と聞いても、人間は機械ではありませんし、どう美容につながるのか、すぐにはご想像できないかもしれません。
まず、人間の体と、電気的作用の関係性について、見ていきましょう。
人体は、約37兆個の細胞で構成されていると言われています。
1つ1つの細胞は、内側にマイナスイオン、外側にプラスイオンがあり、一定のバランスが保たれています。
この電気的なバランスは、自律神経の働きにも密接にかかわっているだけでなく、成長、代謝、増殖作用、細胞分裂作用を促していると言われています。
もしこの電気的なバランスが崩れてしまうと、腰痛、むくみ、冷え、コリ、だるさ、疲労感など全身に様々な不調となって表に出てきます。
当然、こうした症状は肌にも悪影響を与えます。
「金」には、この乱れた電気のバランスを整えてくれる効果があるといわれていす。
「金」を用いた化粧品は、血液やリンパの流れが促進されたり、細胞が元気になり新陳代謝が良くする効果が期待できます。
「昔とちがって、お肌に元気がない…」
「夕方になると、お疲れ肌が気になる…」
「ハリがないというか、化粧のりが以前より良くない...」
という方には、「金」を用いた化粧品はオススメです。
3.「金」が持つ半永久の「抗酸化作用」
さて、「金」が美容によいと言われる理由は、これだけではないのです。
2つ目の理由は、「金」が持つ「抗酸化作用」です。
金の最大の特徴は、「酸化しない」こと。
「酸化」と言われてもピンと来ない方もいるかもしれません。
酸化とは、例えば、釘が錆びてボロボロになったり、リンゴの切り口が茶色に変色したり、輪ゴムがボロボロになったり...「酸化」という現象は身近にあります。
実は、人間の体も「酸化」します。体が錆びてしまうのです。
人間の体が酸化すると、
- 肩こり
- 慢性疲労(疲れやすい)
- 高血圧
- 肌荒れ、しみ、しわ
- 白髪
- 物忘れ
- 胃もたれ
- 免疫力低下(風邪を引きやすい)
などの老化現象を引き起こし、若々しさをうまく保てないと考えられています。
体の酸化を引き起こすのが、「活性酸素」という物質です。
「活性酸素」は、人が生命を維持していく過程で、どうしても生まれてくる物質です。
例えば、食事で摂取した栄養素は、呼吸によって取り入れた酸素で燃やし、エネルギーへと変換されます。
生きていく上で必要不可欠な活動ですが、この過程で酸素の一部は、強い酸化作用を持つ活性酸素に変わります。
酸素だけでなく、活性酸素もある程度体内には必要です。
例えば、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退するのに、その強い除菌力は用いられています。しかし、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、老化を引き起こしてしまうのです。
私たち人間の体には、本来、この活性酸素から身を守る「抗酸化」という働きが備わっていますが、加齢によってその働きは低下してゆきます。
また年齢にかかわらず、過度な肉体的・精神的ストレス、激しい運動、喫煙、紫外線、大気汚染などの影響を受けると、「活性酸素」は過剰に増えて、体内の「抗酸化作用」では処理できなくなり、体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
「金」は、「抗酸化作用」に特化しています。
ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、フラーレン、アスタキサンチンなど、抗酸化作用を持つ物質は他にも存在していますが、これらは、一度抗酸化作用を発揮した後、その後は効力を失ってしまいます。
一方、金の抗酸化作用は半永久的です。
日常生活でいえば、例えば、外出して紫外線を浴びれば、体は酸化します。
こうした時に、「金」を用いたパックやローションを使うことで、「抗酸化作用」の効能が期待でき、お肌にかかる負担を減らすことができるのです。
4.「金のナノ粒子」は、コラーゲンの糖化を防ぐ?
さらに、さらに。
金の効果はこれだけではないのです。
なんと、3つ目に、金は、ナノ粒子になると「コラーゲンの糖化を防ぐ」効果が期待されています。
「コラーゲンの糖化」と言われてもわかりにくいと思います。
そこで、まずは身近に聞いたことある「コラーゲン」とお肌の関係から始めましょう。
人のお肌はいくつもの層があります。
その奥の層である真皮層の主要なタンパク質成分がコラーゲンです。
実は、コラーゲンは年齢と共に劣化してゆきます。
コラーゲンは、本来、常に分解され、代わりに新しいものと入れ替わってゆきます。
しかし、年齢と共に新陳代謝が滞ってくると、コラーゲンの入れ替わりもスムーズに行われず、劣化した古いコラーゲンの量が増えて、硬くなってしまいます。
コラーゲンの分解を妨げ、新陳代謝を滞らせるのは、加齢によって生じる「糖化」と「分解能力の低下」です。
「糖化」とは、どんな現象なのでしょうか。
「糖化」とは、糖とたんぱく質が結びついて「AGEs(最終糖化物質)」と呼ばれる老化物質を生成する反応のことです。
この「AGEs」のたまってくると、コラーゲン繊維は固くもろくなり、弾力性が低下します。また、繊維が過剰に結びついているため、分解しづらくなるのです。
こうして分解されにくいコラーゲンが増えることで、新しいコラーゲンの合成も阻害され、コラーゲンの本来の機能は損なわれていきます。
コラーゲンの糖化、AGEsの増加はどうにもできないことなのでしょうか。
実は、金のナノ粒子の美肌作用に注目が集まっています。
( 参考 | コラーゲンに対する金ナノ粒子の抗糖化効果 )
論文の結果によれば、金ナノ粒子が、糖化によって誘発される皮膚の老化の予防に使用できる可能性があることを示唆しています。
肌のコラーゲンで起こる糖化反応を阻害し、AGEsの産生を阻害することが知られています。肌のコラーゲンの糖化を防ぐことにより、金は美肌作用を持つと考えられています。
金ナノ粒子は、抗炎症作用や抗酸化作用など、さまざまな生物学的効果を示すことが報告されています。
葉月ショップで扱っている「金」を含む化粧品は、基本的にはナノサイズです。ですが、それでは目に見えないため金が入っていると実感しにくいでしょう。そこで、集合化させて「ナノサイズだけれども、見えるように」しています。
( 参考 | ナノゴールドローション )
( 参考 | ゲルフェイスマスク )
( 参考 | ゲルフェイスマスク ゴールド )
ぜひ、日頃の化粧品として、取り入れてみましょう!!