次亜塩素酸水の使用事例

次亜塩素酸水の使用事例

次亜塩素酸水の使用事例について掲載します。

日本国内では、NHKの誤報等もあり、以前使用されていた施設でも使用控えがあるようです。

世界的に見ると、次亜塩素酸水は身近で使われているものですし、恐らく海外での除菌活動の報道で、実は画面越しに見たこともあるのではないかと思います。

スポーツ大会(北京オリンピック)、スーパー、ホテルの入り口、酪農場、農業、ジム、病院、介護施設、学校などありとあらゆるところで、次亜塩素酸水は事実使われています。

日本でも、一番身近なのは水道水であり、また、あなたの体内でも自然と次亜塩素酸は作られ、免疫システムの1つとして使われています。

 

もくじ

1.スーパーマーケット

2.消毒用の噴霧トンネル①

3.消毒用の噴霧トンネル②

4.病院の清掃に革命

5.次亜塩素酸は体内にもある

6.農業や酪農

アメリカのスーパー内での次亜塩素酸水による消毒作業

1.スーパーマーケット

これは、アメリカのスーパーマーケットです。この記事では次のように紹介されています。

科学に裏打ちされた、ウイルスを殺すミストがあなたの近くの企業にも広がってきています。ニューヨーク州の都市ビーコンにある「Key Food Market」は、『電解水』としても知られる次亜塩素酸を用いて消毒している、ハドソンバレーで最初の企業の1つです」

この記事が書かれたのは、2021年7月30日ですが、電解水(次亜塩素酸水)による除菌が、徐々に浸透してきていることを示唆しています。

 

消毒用の噴霧トンネル 

2.消毒用の噴霧トンネル①

この記事では、インドで開発された「消毒剤ドライフォグCゲート」について取り上げています。

最初の製品は、ジュビリーヒルズのホテル ダスパラに設置されています。

吹きかけられているのは、主成分が次亜塩素酸水だそうです。

米国疾病対策センター(米国)によると、次亜塩素酸水は最も理想的な消毒剤です。

「次亜塩素酸水(HOCL)は世界保健機関が承認したグリーンケミカルであり、微生物に対しては過酷であり、人間の組織に対しては滑らかであると彼は考えました。次亜塩素酸水(HOCL)は、アメリカ食品医薬品局(FDA)およびインド政府の医薬品管理者によって防腐剤として承認されています」

と開発会社Mohankumar Constructions Pvt Ltdの最高戦略責任者のKVモハンクマール氏は述べています。

 

 消毒用の噴霧トンネル

3.消毒用の噴霧トンネル②

これは、イギリスのデイリーメールの記事からです。

Trimiteという会社は、英国でShieldMeという名前で消毒用の噴霧トンネルを配布しています。

空港のスキャナーのように見えるShieldMeという機械です。床に圧力パッドがあり、踏むことで自然に消毒液が噴射され、新型コロナウイルスを数秒で駆除します。

消毒用噴霧トンネルはドバイのナフコと呼ばれる会社によって作られ、バス停、駅、空港、映画館のロビーで見られます。「次亜塩素酸による空間除菌の可能性は非常に大きいです」とTrimiteの会長であるDavidRobertsは述べています。

そして次亜塩素酸水(HOCl)は安いです。HOClは、塩素化錠剤の主成分であるジクロロイソシアヌル酸ナトリウムと呼ばれる、すぐに手に入る人工化合物を水に溶かして作ることができます。

 

「最初から次亜塩素酸水(HOCl)を使うべきだった。それはこの新型コロナ対策において、大きな違いを生んだだろうが、それでも手遅れではない」とブリストルにある西イングランド大学の健康と環境の教授であるダレン・レイノルズ博士は述べています。

レイノルズ教授はメールに、保健省の関連事務所と連絡を取り、次亜塩素酸水(HOCl)を安価で大量に製造できると提案したが、何も起こらなかったと語りました。

「電話がかかってきて、話し合うと言われましたが、それだけでした」と彼は言います。「新しいアイデアには固有の抵抗があるようです。イノベーションに迅速に対応できないことは、非常に苛立たしいことです。」

 

(日本でも既存権益との兼ね合いで「次亜塩素酸水」は効果と安さの割に普及していません。これは、イギリスでも同じようです)

 

4.病院の清掃に革命

こちらは、HealthEuropa No.14から引用されたウォーターニュースの記事になります。一部次亜塩素酸水の使用事例を述べている箇所がありましたので、その部分を抜粋します。

「何年もの間、世界中の多くの国が次亜塩素酸(HOCL)がヘルスケアにもたらす利益を享受してきました。

食品加工および製造; 水処理; 水のリサイクルと、清掃およびハウスキーピング部門で提供される改善された衛生基準。(...)

次亜塩素酸(HOCL)は、潰瘍性創傷などの創傷治療用途、MRSA感染症にかかった患者、または糖尿病性皮膚潰瘍に使用されます。

次亜塩素酸(HOCL)で治療すると、バイオフィルムが傷に感染するのを防ぎ、傷に侵入しようとする空中の侵入者を撃退するため、傷は常に速く治癒します。」

次亜塩素酸水は、医療現場でも長年役立ってきているそうです。

 

5.次亜塩素酸は体内にもある。

2017年の新型コロナが流行する前の学術記事からです。

「次亜塩素酸(HOCl)が活性化されたヒト好中球および他の組織に存在する食細胞内で自然に形成されるという発見がありました」

 このように、次亜塩素酸は、体内の免疫細胞が自分たちで生み出しているものでもあります。

 体外だけではなく、実はすでにヒトの体内で細胞たちは次亜塩素酸を使用していたのです。

好中球における次亜塩素酸合成機構の解明

こちらの日本語記事の方がわかりやすいです。好中球は、スーパーオキシドだけでなく、次亜塩素酸を用いて細菌を撃退しています。 

このように、様々な所で使われていますが、こちらはその一例となります。

 

6.農業や酪農

こちらは、次亜塩素酸を販売している海外メーカーの記事です。

「次亜塩素酸(HOCl)は、大腸菌からサルモネラ菌など、すべての主要な食品媒介性病原体を処理するため、兵器庫に追加し、衛生プロトコルの一部として実装するのに最適なツールです。

次亜塩素酸(HOCl)は、実際には、有機食品の収穫後の適用についてUSDAによって承認されているため、農場や食肉加工施設での使用には絶対に安全です。あらゆる形状とサイズの家禽の創傷ケア剤としても使用できます。

酪農場は、長い間さまざまな病原体に苦しんでいましたが、HOClは漂白剤よりも80〜100倍強力で、過酷な煙や有害な残留物がないため、これらのリスクを軽減できます。」

このような場でも、次亜塩素酸は使用されています。

また、こちらの記事は、次亜塩素酸水も含めた超酸化水の消毒液がいかに殺菌に役立ち、酪農において役立つのか教えてくれます。

「SOW(Super-Oxidized water  : 次亜塩素酸、オゾン、スーパーオキシド、過酸化物など)は、卵の除染、成長促進剤、抗生物質、鶏舎、食肉処理場、生肉の除染など、家禽生産のすべての段階で抗生物質や標準的な消毒剤よりも優れた選択肢であることが証明されています。SOWは、主に浸透圧ショックによって強力な抗菌効果を発揮するため、耐性がありません。呼吸するのは安全で、安価で、葉は残りますが、残留物として数マイクログラムの普通の塩が残ります。SOWは、家禽産業における抗生物質への依存に代わる魅力的な選択肢であり、したがって、人間の抗生物質耐性の進行を防ぐための公衆衛生の取り組みにおいても魅力的です。」

SOWと

 

 編集後記:

途中イギリスの事例で取り上げた記事で

「レイノルズ教授はメールに、保健省の関連事務所と連絡を取り、次亜塩素酸水(HOCl)を安価で大量に製造できると提案したが、何も起こらなかったと語りました。」

とありました。このようなことは、どこの技術にも必ず起きていると思います。特に安く提供できる技術の場合、利益を生みませんので、必ずしも業界が受け入れていくれるとは限りません。

(次亜塩素酸水は、安価に作ることも可能です)

本当かどうかは藪の中ですが、「洗剤不要の洗濯機」を開発した人がいたそうですが、業界に受け入れられませんでした。「洗剤」「柔軟剤」が不要になったら、業界としては大損だったからです。

残念ですが、世の中、人々が欲しいと思うものが、世に広まることを好まない人もいるようです。

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