肌づくりの基本
共有
季節ごとに肌のケアを変えていますか?
「化粧品を季節ごとに使い分けるとはいっても...どんな基準で?」
肌づくりの基本は、「肌の油分量」で決めるとわかりやすいです。
もし、化粧品広告で勧められがままに使っても、「自分の肌の油分量」に適切でなければ、肌に合いません。
ぜひ、自分の肌の調子を感じ取りながら、季節に合わせて、スキンケアを変えていただければと思います。
まず、簡単に肌の構造から確認しましょう。
肌の断面図を思い浮かべてください。
肌は、大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層から成り立ちます。
肌は、平均すると約2mm。
その中でも一番薄い箇所は瞼。逆にぶ厚いの頭頂部と言われています。
私たちが普段目にしているのは、「表皮」の一番上の層「角質層」です。
この角質層がきめ細やかで整列されていると、肌は健康的であり、美しく見えます。
ただ、角質層は、お湯によるふやけ、摩擦などでも、簡単に整列が乱れがちです。
角質層を守るため、その表面は油分がでコーティングしてあります。この油分のおかげで、肌の内側には水分やうるおい成分が蒸発しないのです。
そして、この油分は、「皮脂膜」と呼ばれ、皮脂と汗によって成り立っています。
「えっ、皮脂と汗って...なんか汚さそう」
そう感じる方も多いかもしれませんが、皮脂と汗でできた皮脂膜は、蒸発を防ぎ、肌を乾燥から守る大切な役割を担ってくれています。
よく皮脂と汗を悪者のように、化粧品の宣伝で言われがちですが、肌にとっては欠かせないものです。
ただ、長期間放置されると、汚れや刺激になる側面もあります。そこで、お湯やソープで洗顔する必要があるのも事実です。
だからこそ、肌の「油分管理」が綺麗な素肌の基本になってきます。
肌は、乾燥させないように、自ら調整をしています。
例えば、皮脂や汗を出すのも、その1つの調整機能です。
また、表面からでは見えませんが、肌の内側では、保湿成分や水分を肌自ら補っています。ですから、肌が化粧品に依存して、自分でうるおいを与えられなくなると、肌にハリやつやが出にくくなります。
(「肌のうるおい機能が年々弱くなっている気がする...」と感じる方は、この2種類のローションがオススメです | 肌真水 | ウォータージェル )
でも、肌も常にバランスを調整できているわけでもありません。
バランスが崩れれば、ニキビができたり、乾燥したりして、肌が弱くなります。みなさんも、経験したことがありますよね?
洗顔をして汚れや過剰な皮脂を落としたり、不足している保湿成分やうるおい、油分を補うことも大切なことです。
葉月でも洗顔石鹸「クリスタルパックソープ」を取り扱っています。最近では珍しい泡立てないタイプの固形石鹸です。
石鹸をやさしく肌の上に置き、パックをするように触らずに肌になじむのを待ちます。肌の余計な油分と石鹸が十分に馴染んだ1分後に、ようやく洗い流します。
泡立てという面倒な作業がないこと、1個が長持ちすることが特徴です。
どんな石鹸でも大事なことは、「摩擦」させないこと。
そして、「皮脂を取りすぎない」「洗いすぎない」ようにすること。
この2つを大事にしていただければと思います。
顔のTゾーンや、髪との境目など、皮脂や汗が溜まりやすい箇所は、意識して洗顔していただきたいのです。逆にそれ以外の箇所は、洗いすぎないように注意してもいいかもしれません。
目安としては「洗顔後に、ツッパリを感じない程度」が良いかと思います。
洗顔した後は、乾燥を防ぐためにしっかり水分を拭き取ってから、早めにローションを塗りましょう。
一般的にローションを塗る時のコツは、「人肌の温度まで温めてから塗布すること」。
(葉月ショップの取り扱っている『ウォータージェル』『ナノゴールドローション』は、まず手にのせていただき、温めていただきたいです)
スプレータイプのローションの場合、顔のパーツはデコボコしていますので、満遍なく吹きかけたあと、やさしくタッチするようにして広げましょう。
グイグイ押し込んだり、広げるように擦ったりすると、逆に肌荒れの原因になります。
(葉月ショップの『肌真水』は、このタイプです。髪に使っていただいてもかまいません。吹きかけたあとは、やさしいタッチで必要最低限でお願いします)
基本的に、肌を触らないほうが、肌のためになります。
まとめ
季節に応じて、皮膚は、皮脂や汗の量は変わってゆきます。化粧品も合わせて変えるようにしましょう。
その上で「油分の量」を意識して、自分の肌に「ちょうどいい」ように、化粧品を使う・減らす・使わないを調整しましょう。
例えば、洗顔石鹸を夏は朝晩、春秋は朝のみ、冬はお湯だけ、というように使いわけてもいいです。
< 洗顔 >
〇擦らない
〇洗いすぎない
この2つが大事。
< 保湿 >
〇擦らない
〇洗顔後は水分をしっかり拭いてから
〇拭き終わったら、早めにローションを。
基本的に肌に触らないようにしながら、油分量を意識して、肌づくりに取り組みましょう。