飲食業・サービス業で手荒れが酷い...すぐできる対策11選!

飲食業・サービス業で手荒れが酷い...すぐできる対策11選!

飲食業やサービス業は、手荒れしやすい業種です。

「手荒れ酷くて、しみるし、痛いし...かゆい!」

「見た目も悪いし、ガサガサ。人に見せたくない(泣)」

「夜寝るのもツラい。この仕事、続けられないかも」

こんな悩みがある方、またこれから手荒れしやすい職場に就く方向けに書いています。

 

私自身、接客業になった途端、手洗いとアルコール消毒によって、夏にも関わらず手荒れしました。

今は治っていますので、実践したこと、気を付けたことなど、備忘録として書き留めておきます。

 

もくじ

1.手洗いのし過ぎ・食器洗いで手荒れしたら

2.乾燥・寒さで手荒れしたら

3.あかぎれしたら

 

 

1.手洗いのし過ぎ・食器洗いで手荒れしたら

飲食業・サービス業も広いですが、サービス業に関して言えば、ある調査では半数が「手荒れしている」と答えています。

 

手荒れの原因としてあげられているのは「水・水仕事」が第一位です。

具体的には「手の洗いすぎによる石鹼負け」「水仕事や手洗いのしすぎ」等。

  

飲食店で働く多くの方も、食器洗いだけ専門なんてことはなく、ホールと兼任で働いている方が多いと思います。

むしろ、ホールだけかと思って仕事に就いたら、「あ、食器も洗っておいて」となることはよくありますね。

食器洗いだけ専門であれば、ゴム手袋を用意してずっとはめていればいいかもしれませんが、微妙に接客も兼ねているからこそ、着脱が面倒になってしまうことも多いようです。

(「面倒というか、着脱するヒマがないんだ!」という声が聞こえそうですが...)

ゴム手袋の衛生管理(洗ってしっかり干す)が難しい場合は、使い捨て手袋でもいいので使うことをオススメします。水・洗剤から守ってくれるので良いです。

ということで、水・水仕事には、まず「ゴム手袋」がオススメです。

【提案1:ゴム手袋】

(※天然ゴム素材だと、アレルギーになりやすいのでお勧めしません)

 

あと、これは「片手だけ手荒れしてしまった」という方に聞いていただきたいのですが、片方の手ばかりに負担がかかると「利き手だけ荒れた」「右の親指の付け根だけ」という状態の方もいると思います。

(放っておくと広がってしまうので、お医者さんには行ってくださいね)

私は、右利きで右手ばかりに負担が集中していたようで、右手だけ手荒れしていました。右手の負担を軽減するために取り組んだのが、

「皿洗いでゴム手袋をできない時は、左手でスポンジを持つ」

「ゴム手袋できる時は、右手だけは必ずする」

を徹底しました。

意外とこれだけでも右手の乾燥がマシになりました。

片手だけの手袋は、ちゃんと洗い流せているか左手で確認できたり、装着の手間が半分になるのでよかったです。

【提案2:片手だけ手袋 or スポンジを持つ手は、手荒れしてない手で】

 

昔私が働いていた飲食店では、業務用食器洗濯機ががんばっていたので、そこまで手が荒れることはありませんでした。

ただ「ごはん粒がついた食器、汚れがヒドい食器は、洗濯機かける前に、あらかじめお湯につけておいて」と言われた覚えがあります。

実は、洗剤を使っていなくても、お湯・水を触ると手は乾燥しやすくなることは知っていますか?

「水で湿っているなら、手は乾かないんじゃない?」と思いがちですが、そんなことはありません。

「濡れた状態で放置」は、逆に手の乾燥に繋がります。

不思議ですが、しっかりタオルで水分を拭きとったほうが、手の乾燥を防げます。さらに、水分でタオルで拭き取った後でハンドクリームを塗るだけで乾燥しなくなります。

(「塗るヒマがないんだ!」という声が聞こえそうですが...

でも、本当に良くなるので「タオルで拭いてから保湿」もオススメします。

【提案3:タオルで濡れた手を拭く→保湿クリームを塗る】

 

ところで「飲食業だから、食べ物にハンドクリームついて大丈夫なの?」というのは疑問になりますよね。

このご時世ですから極力食べ物に素手で触れずに、やはり使い捨てのゴム手袋をして触るのが前提だと思いますが、一応日本国内で売られているハンドクリームは多少誤飲しても健康にすぐに害になることはありません。

(※でも、赤ちゃんがそのまま飲み込むような場合は「(公財)日本中毒情報センター」など適切に電話相談したり、かかりつけ医に相談したりしてくださいね)

例え害が無いにしても、華やかなローズの香り、甘いスイートアーモンドの香り...とか、食べる側からしたら遠慮したいですね。使うのであれば、ハンドクリームは無香料のもので、手になじみやすく手に残りにくいものが作業しやすいと思います。

少なくともワセリンのような油だけのものはベタつくのでお勧めしません。ただ、かといって水分が多すぎるのも手馴染みが遅いです。

【提案4: ハンドクリームは、無香料で手馴染みしやすいものを!】

(こちらの記事も参照にどうぞ「手荒れ、あかぎれに。人気・オススメの保湿クリーム、手袋、絆創膏をご紹介!!」)

 

ハンドクリームを塗るとか、忙しくていちいちできない......という方に。

半日効果が持続する「ハンドプロテクター」なるものがあります。

石鹸による手洗い、食器洗剤の食器洗い、アルコール消毒、ハイターなどアルカリの漂白剤等のダメージを軽減する効果があります。

ということで、こういった予防ジェルを使うのも1つの手です。

ハンドプロテクターは300mlで¥4180で高く感じますが、塗り直す必要がないので、一日2プッシュ使って20円くらいです。

私自身使ってみて1年くらい使えるので一日12円くらいです。ダメージ軽減には効き目を感じたのですが(手が普段より荒れにくくなった)、別途、保湿クリームを使ったほうがいいです。

【提案5: 手荒れ予防ジェル「ハンドプロテクター」をあらかじめ塗っておく】

 

あと手洗いや食器洗いに関しては、お湯の温度を気を付けた方がいいです。

42℃未満のお湯(ぬるま湯)をできたら使うことがオススメです。

42℃以上になると、人間の皮脂が洗い流されやすくなるので、手荒れの原因になります。お湯の温度には気を付けてください。

【提案6: お湯42℃以上を使わない】

 

飲食店やサービス業もいろいろあるので、それぞれ立場があると思います。

職場の環境でどうしても手荒れが酷い場合は、本気で上司にも相談してもいいと思いますよ。手荒れは仕事が続けられないほどの課題になることもあります。

一時的に治療に専念させてもらったり、配属を変えるだけでやめずに済むなら、お互いにとって良い場合もあります。周りの人にも相談してみてくださいね。

 

2.乾燥・寒さで手荒れしたら

サービス業従事者が、次に手荒れの原因としてあげられているのは「乾燥・寒さ」です。

 

先ほどの話の続きでいえば、例えば、寒い日に水では凍えてしまうので、お湯を頻繁に使い、皮脂を洗い流している場合もあります。

また、寒いと汗腺から十分な皮脂が分泌されず、皮脂膜が薄くなりがちです。

しかも空気が乾燥しているのも、手の水分が奪われやすい状態です。

人によっては、冷え性が酷くて手指が血行不順で栄養不足になり、手荒れや爪がもろくなっている場合があります。

 こうした複数の要因が重なって、冬は手荒れしやすい季節になります。

(でも、汗疱ができるタイプは、夏の方が手荒れしやすいかもしれません)

 

「乾燥して、手がカサカサしてきたかも」なら、早めに&こまめに、ハンドクリームを塗ってください。

それを放っておくから、手荒れになります。

 「まだ、この程度なら大丈夫だろ」と油断するのが一番の致命傷です。

特に「薬で治ってきたー!\(^o^)/」な人がだいたいここで治療薬を塗るのをやめ、保湿もいい加減にして悪化し、「あれ? こんなはずでは...」となります。

(私も同じ轍を踏んでいます。特に抗炎症の軟膏薬は、炎症(湿疹、あかみ、はれ、かゆみ、痛み)がなくなっても、頻度は落としつつ、塗り続けたほうがいいです)

「乾燥したからってすぐに塗れないよ...」という場合もありますが、職場用のハンドクリームをきちんと用意するところからお勧めします。

こればかりは、他に良い方法がありません。

【提案7:「乾燥したかも?」と感じたら、すぐハンドクリーム】

【提案8:治ってきても、抗炎症剤は、頻度を落としつつも塗り続ける】

 

3.あかぎれしたら

そして、冬と言えば、あかぎれ。

あかぎれは、手の乾燥が酷くなって、角質が厚く固くなり、ひび割れが生じ、深くなってできた傷口を「あかぎれ」と言います。

あかぎれは、手荒れは手荒れなのですが「傷口」です。転んだ時と同じように考えて、「傷口が早く治る」と表記されている絆創膏がよいかと思います。

【提案9:「傷口が早く治る」「防水」の絆創膏を使う 】

 

ただ、この「あかぎれ」は、主婦層の手荒れに多い気がします。

「あかぎれ」のしやすい手の特徴として、「乾燥」だけでなく、皮膚が「角質肥大」して、「柔軟性が失われ」てくると「あかぎれ」しやすくなります。

この「乾燥」「角質肥大」「柔軟性の喪失」は、40代以降に多い傾向があるように見えます(飽くまで主観です)。「あかぎれ」になる前に、このような傾向があった場合は、尿素を含むハンドクリームをつけると「あかぎれ防止」になるかもしれません。

というのも、尿素は「保湿」「角質の軟化」「肌を柔らかくする」といった効果があります。「最近、ちょっと手の皮が厚くなって、熱いものも火傷しにくくなった」のであれば、尿素配合クリームを塗ることで、「あかぎれ防止」になるかもしれません。

【提案10:皮膚が分厚くなって乾燥が気になる→尿素配合の保湿クリーム】

 

逆に、子ども、老人、若者には、尿素配合クリームはお勧めできません。

角質がそこまで厚くないため、必要な角質層を損なってしまうからです。

皮膚の厚さが「2mm」と一般的に言われますが、個人差や年齢差があり、人よりも皮膚が薄い方もいます。

皮膚が薄くなりすぎて血が滲んでしまうような方は、尿素配合クリームは避けてください。

 

「あかぎれ」あるいは「血が滲んでしまった」という方にオススメなのが、

スクワレンなど皮脂と同じ成分を含んだ保湿特化クリーム

酸化亜鉛を含んだ薬用保湿クリーム

③ビタミンEを含んだ保湿クリーム

クロタミトン、ジフェンヒドラミン等を含んだ「かゆみ止め」

こういった保湿クリームになります。最後は、かゆみ止めですが、市販のでも含んでいるものがあるのでお勧めです。

【提案11:「皮膚が薄い」「出血」→「スクワレン、酸化亜鉛、ビタミンE配合の保湿クリーム」あるいは「かゆみ止め」】

 

今回の記事は、ここまでです。他の記事も、ご参考にどうぞ。

 

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