ノロウイルスの家庭での消毒 ~広島の牡蠣を食べた晩に胃腸炎に~

ノロウイルスの家庭での消毒 ~広島の牡蠣を食べた晩に胃腸炎に~

 

以前、年末年始に、広島の宮島で生牡蠣を食べた夜中のこと。

その牡蠣が原因なのかはわかりませんが(同じ皿の物を食べた人が発症しなかったので、もしかしたら同日食べた生サーモンが原因かも?)、とりあえず胃腸炎に襲われました。

ここでは、おぐの実体験を踏まえ、胃腸炎の症状、発症した時の二次被害を出さないための対応方法などをお伝えします。

もし、牡蠣を食べる予定のある方、あるいは小さいお子様が家庭にいる場合は、ノロウイルスなどは発症してからでは対応が出遅れるので、あらかじめノロウイルス用に消毒グッズを用意してもいいかもしれません。

(それでも、広島の牡蠣は美味しいのでお勧めです(笑))

もくじ

1.胃腸炎の症状

2.二次被害を出さないための除菌方法

3.対処療法の仕方

4.まとめ(もし広島で牡蠣を食べるなら...)

 

医者・医師

1.胃腸炎の症状

胃腸炎は、薬や毒性物質、寄生虫でなることもありますが、基本的にはウイルスや細菌による感染性胃腸炎が主です。

夏場は細菌、冬場はノロウイルス、ロタウイルスなどが胃腸炎の原因です。

症状や危険度は、年齢で異なります。ご老人や子供は、脱水症状を起こすこともあり、生命の危険にもつながるので、侮ってはいけません。

 

まず症状の特徴としては「おう吐」「吐き気」です。

おぐの場合、この症状が一番最初に来ました。夜中に目が覚めたら、なんだか口に酸っぱいものがこみあげてくる...となり、トイレに駆け込む羽目になりました。

間に合わずに壁や床を汚すと掃除が大変ですので、「あれ?変に酸っぱいかも?」と感じた時点で、トイレに行ったほうがいいです。

 

お腹目線で考えるとわかりやすいです。

感染性胃腸炎は「異常な物がお腹にヤバいもんが来たぞ。早く体外に放出せよ!」という胃腸にとっての非常事態です。ウイルスや細菌で汚染されたものをとにかく体外に排出しようとします。

おぐの胃くんは、かなり早めに気付いたのでしょう。

サイレンを鳴らしたように「体外へ!」と、近い方から、つまり入り口なのに無理やり排出したわけです。

胃腸が気付くのが遅くなるほど、「下痢」の症状が悪化します。おぐは「下痢」は2回ほどありましたが、「嘔吐」が収まってからです。胃が気付かなければ、腸がサイレンを鳴らす訳です。

(汚物はすみやかに掃除しましょう。次の章で詳しく話します)

 

さて。胃の中が空っぽになっても胃酸だけを吐いた後、今度は「発熱」の症状が現れました。

悪寒に襲われ、37.8℃。とりあえず横になり寝ると徐々に37度前半へ。

丸一日食べないで過ごしました。この時に無理に口入れると、また吐き気に襲われるので、入れないほうがいいです。そもそも食欲も湧きませんので、むしろ食べ物とか視界に入れたくないですね。

それよりも、高熱で脱水症状になりやすいので、スポーツドリンクなど失った汗を補いましょう。水分補給が大切です。

 

徐々に平熱に戻り、軽い食事をし、動けるようになりました。だいたい2~3日ぐらいがノロウイルスの潜伏期間だそうです。感染性胃腸炎に特効薬などはないので、自然治癒・対処療法が基本です。

(※特効薬はないので、病院に行く必要はありません。点滴されるくらいだと思います)

 

「よっしゃ!年末年始に正月太りしなくて済んだじゃん!」と思いましたが、そのあと補うように食欲が湧いたので、例年と変わりませんでした(´;ω;`)

 

さて、病院にも行かず検査も受けていないのでおぐ自身が本当にノロウイルスにかかったかはわかりませんが、状況と症状から考えるにノロウイルスか食当たりだろうと思っています。

 

①ノロウイルスの特徴

冬から春にかけて大流行。カキなどの二枚貝から感染することが多く、少量のウイルス量で他者に感染を広げる。主な症状は腹痛と嘔吐。発熱は37℃代。

 

②ロタウイルスの特徴

乳幼児を中心に流行しやすいのは、ロタウイルスです。39℃以上の高熱と、下痢が白っぽくなるのが特徴です。

 

③細菌性の胃腸炎の特徴

38℃以上の高熱で、下痢が酷い場合は、細菌性の感染性胃腸炎を疑ってください。

 

 

ノロウイルス掃除トイレ

2.二次被害を出さないための除菌方法

感染性胃腸炎の除菌は、ノロウイルスの可能性を考えると、使うとしたら、漂白剤か、次亜塩素酸水です。

アルコール消毒は、論外です。全くノロウイルスに歯が立ちません。

おぐは次亜塩素酸水を持ち歩いているので、この時ほど救われたことはなかったと思います。

 

漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)よりも次亜塩素酸水のほうが便利な理由は、手指に使っても皮膚が溶けないこと。また換気が不要なこと。

漂白剤は、皮膚が溶けて火傷します。手指に使わないでください。

次亜塩素酸水の商品は、部外医薬品ではなく雑貨に分類されるので、手指への消毒効果は宣伝できませんが...ペーハが強アルカリ性ではなく、微酸性なので、漂白剤とちがって明らかに手が溶けることはありません。

適切な希釈をした場合は、むしろ水と感覚はさほど変わりません。(※自己責任でお願いします)

濃度によっては、ちょっと手が荒れます。今回希釈する暇がなかったので若干荒れましたが、この時は二次被害を防ぐのを優先で吹きかけてました。(※自己責任でお願いします)

 

手指は、主要な感染経路です。

手指は、汚物が付着しやすいです。

付着した場合は、念入りに手を洗いましょう。それでも不安な場合は除菌しても良いかと思います。

また、タオルなど、家族の共有物はできるだけ使わないようにしましょう。(ペーパータオルなど使い捨てが一番良いです)

もし床や壁など汚してしまった場合は、ゴム手袋をした上で、汚物や汚物を拭いた雑巾等も二重袋に入れて捨てましょう。

目に見える汚れがなくなったうえで、初めて除菌作業となります。

次亜塩素酸水の場合は、吹きかけてから5分ほどは放置したほうが念のために良いかと思います。放置している間に除菌作用が進みます。

 

目に見える汚れがついていなくても、特にトイレは感染者が使った後は清潔にし直したほうがいいです。

「手で触った部分」と「はねていそうな部分」は特に念入りに除菌しましょう。

ドアノブ、手すり、洗面所の蛇口のハンドル、洗面所の手洗いした時にはねそうな箇所、トイレの便座、トイレの蓋、トイレの床、トイレットペーパーホルダーの周辺......

書き出すとキリがないのですが、こうした部分を念入りに除菌していただきたいと思います。

(おぐは、お腹からなにかせりあがってくる度に、怠い身体で除菌作業をしおわったら布団に戻って...を繰り返していたら、気づいたら夜が明けていました。正月観光を楽しもう!としていたら、強制寝正月でした(´;ω;`))

 

ノロウイルス薬なし・対処療法

 3.対処療法の仕方

先ほども書きましたが、感染性胃腸炎は特に特効薬がありません。

自然治癒・対処療法でのりきる、体力勝負の病気です。

普段健康な人ならば、病院や救急車などが必要になる病気ではありません。

(お歳を召した方の場合、うっかり吐瀉物が喉に詰まったり、肺に回って肺炎になったり、下痢で体力を落とすこともあるので、注意してください)

 

下痢と高熱に襲われているので、危険視すべきは、まず脱水症状です。

吐き気に襲われているため、食欲もなく、必要な栄養やミネラルも不足がちです。

そこで、スポーツドリンクなど、高熱でかいた汗、下痢で失った水分や栄養、ミネラルを補給することが大切になってきます。

 

吐き気があると思うので、無理に食べる必要はありません。食欲が自然と戻ってくるまで回復を待ちましょう。食べ始めは、軽い物にしましょう。油っこい物や消化に良くないものは控えたほうがいいです。

 

もし、下痢が酷い時は、市販の整腸剤を飲んでみてください。

 

発熱や悪寒があると思うので、温かい布団で寝て過ごすのが一番楽だと思います。汗をかいたら、寝間着を変えましょう。

身体の免疫系を活発化させるために発熱しているので、よほど高熱ではない限り、解熱剤などは服用しないことをお勧めします。

 

 

4.まとめ(広島で牡蠣を食べるなら...)

広島の牡蠣は美味しいのでお勧めです。

正月から当たりを引いてしまって、お腹が当たっただけなんです。実際何が原因かはわかりませんので、美味しい牡蠣に罪があるわけではない...と思っています(笑)

ただ、もし、生牡蠣を食べる予定があるのであれば、あらかじめ除菌剤を持って行ってもいいかもしれません。当たりを引いてから、慌てて除菌剤を用意しても、おそらく二次被害は防げないのではないかと思います。

漂白剤でがんばってもいいのですが、手指が溶けるのと、換気が面倒です。発熱で頭がぼーっとしてるときに、漂白剤のために換気して身体が冷えることになると結構しんどいです。あと、希釈を間違えたら、本当に手が溶けるかも。

(かといって、他の健康な人に掃除してもらうのは、それこそ感染の原因になりそうなので気が引けます)

そのあたり、次亜塩素酸水のほうが使い勝手がいいです。塩素臭もあまりないので換気は必要ありませんし、うっかり?手にかかっても皮膚が溶けません。(※自己責任でお願いします)

 

この広島旅行は、実家ではなく、よそ様のお宅に泊まっていたので、ほんとに周りに第二、第三の被害者が出てこなくてよかったなぁ、と思います。寝込んでるだけでもご迷惑をおかけしたのですが、感染させたら本当に面目ないので不幸中の幸いでした。

牡蠣を食べる時は、頭の隅に「万が一」のことを考えてよいかと思います。でも、危険だからと言って牡蠣を食べないのは、とても勿体ないです(笑)

 

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