「手荒れが繰り返して治らない」あなたに。手荒れ知識3選。
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「手荒れが繰り返して、治りきらない...」という経験はありませんか?
コロナになってから「手荒れになった」「手荒れが悪化した」という人が増えています。
学校が休みとなって、子どもたちも家にいて、家でやることが増えた主婦のお母さん。
お店に入るたびに入り口でしているアルコール消毒で、手が乾燥したり。
手洗いもいつもよりも意識して行ったからこそ、手が乾燥したり。
「手荒れが悪化して、ガサガサになり、湿疹、はれ、血がにじんでしまった...」という方もいるかもしれません。
目次
私自身も手荒れしていたことがあり、ショップで手荒れのお悩み相談もよく聞くので、「手荒れ」に関して知ってほしいと思うことがあります。
今回は、その中でも3つのポイントに絞ってお伝えしたいと思います。
1.手荒れにも段階がある。
まず、手荒れについて知ってほしいことは、一言で「手荒れ」と言っても手荒れにも段階があるということです。
初期段階では、「手の乾燥」だけです。
「手の乾燥だけで、手荒れですか!?」と驚かれる方もいらっしゃいますが、この乾燥の段階でしっかり保湿しておかないので、「治りにくい手荒れループ」に入ってしまいます。
ですから、本当は「手荒れなんて関係ないわ」と思っている方にこそ、しっかり保湿剤や保湿クリームの大切さを理解していただき、「ハンドクリームを塗る」習慣を身につけていただけたら、と思います。
この時に、水を使ったら手をふく習慣、それからクリームを塗る習慣ができていれば、手荒れに悩まされにくくなると思います。
やや乾燥がさらに進むと、軽い乾燥によるひびや、皮むけが起きてきます。水に触っていなくても、時間を決めてこまめにハンドクリームを塗ることがお勧めです。
更に悪化していくと、どのような症状が出てくるかは、人によって若干前後があるようですが、
もともと皮膚が薄い方、人よりも火傷になりやすい方は、手が乾燥してくることで、皮膚が薄くなり「指紋が薄くなってわからなくなった」り、「薄くなりすぎて血がにじんだり」という症状が見られやすいようです。
皮膚の薄い方がさらに悪化すると、炎症による腫れや赤みが、目に見えるようになります。
一方で、皮膚がわりかし厚めで火傷しにくいような方は、乾燥が悪化して皮膚が硬くなり「ひび割れ」を起こしやすくなります。あかぎれが酷くなりやすいです。
ここまで進行してしまったら、水仕事は、ゴム手袋をし、できれば皮膚科医に相談して治療薬をもらいに行きましょう。治療薬と保湿剤の併用が大事になってきます。
また、炎症のせいで、腫れや赤みだけでなく、かゆみ、湿疹も、ともないます。無意識のうちに指をひっかいていたり、じくじくしたり、かゆみで夜中に目が覚めるようになったら、早めに病院への受診をお勧めします。
ここまで悪化してしまうと、肌自体も傷つきやすくなっているので、治りにくい状態になってしまっています。だから、早めの治療が大切です。
2.炎症を抑える治療薬・ハンドクリームなど保湿剤の上手な使い方
症状に合わせて、病院での治療・治療薬はお勧めしています。
治療薬と、ハンドクリームでは、知っての通り役割が違います。
手荒れの「治療薬」として処方される軟膏は、だいたいは、炎症を抑えるための薬(多くはステロイド系)。他に、かゆみを抑えるための薬(高濃度のレスタミン軟膏etc)、保湿剤(ワセリンetc)が処方されるかもしれません。
「治療薬」とされるだけあって、効能も大きくありつつ、副作用もあるのが「治療薬」です。すでに医師に処方されているのであれば、今一度、それぞれの効能と副作用を把握してもいいかもしれません。
例えば、ステロイド系は、副作用として、皮膚が乾燥しやすくなります。長期間の使用を避けるように医者から指示されることもあるのは、こうした副作用もあってです。
効能や副作用が「あれ?なんだっけ」と思ったら、もう一度処方箋を確認してみてくださいね。
炎症を抑えるのにはステロイド系軟膏を代表とした「治療薬」はとても効果的です。
あかみ、腫れ、湿疹が見られる方には、こうした軟膏はお勧めです。特に寝る前に、忘れずにしっかり塗りこみましょう。
医師から処方された、ワセリン軟膏など、べた付きやすい保湿剤が処方されることがあると思います。
ベタベタとした塗り心地なのは、これは水分が含まれず、油分のみで構成されているからです。(ワセリン軟膏は、鉱物油なので精製度にもよりますが、合わない方もいるかもしれません)
もし塗るのであれば、べた付くので日中なにかと手指を使う時には使いづらいでしょう。寝る前に塗るのがお勧めです。
こうした手の保湿剤と言えば、「ハンドクリーム」ですが、お勧めできるかと言われると物によります。
ほとんどのハンドクリームは、油分の割合が多く、べた付きやすいものです。
しかも香料が含まれることも多く、あくまで「香りを楽しむためのもの」が多いのではないかと思います。
そもそも、どうして水分ではなく油分が多いクリームを塗るかというと、ワセリン軟膏もそうですが、これは手の皮膚の水分の蒸発を防ぐためです。
乾燥している皮膚にはそもそも水分も少ないので、水分と油分の両方を与えることが大事です。
でも、水分量が多いタイプのクリームですと、今度は逆に蒸発を抑えられず、保湿力が弱くなります。
好みもあるかと思いますが、油分と水分の割合で、自分が使いやすいクリームを選ぶのがお勧めです。
葉月ショップで取り扱っている保湿クリーム「デイプロテクトモイスチャー」の場合、水分と油分がちょうどよい割合なので、肌馴染みがよく、でも、しっかり保湿してくれます。
特に昼間、適度に保湿をしたいが、べた付かれるのが困る、早く肌に馴染んでほしい、という方にお勧めです。
また使っている油分も「スクワレン」という人体の皮膚にも含まれる成分です。さらに香料不使用ですので、安心していただけると思います。
手の保湿クリームは、薬と同じぐらい大事で、乾燥を防ぐことで手荒れ対策に役立ちます。そもそも、手荒れの始まりは、「手の乾燥」からなので、いかに常に乾燥を防ぐのが「手荒れの治療」に大事なのかは、わかっていただけると思います。
しかし。
「治療薬」も塗っているし、「保湿クリーム」もバッチリ!、だから治るんだ!と思って、いざ塗ってみたけれども。
「あれ、なかなか治らないじゃん?」と感じたことがある方はいらっしゃいませんか?
まず、「治療薬」といっても、薬は万能ではありません。単純に炎症を抑えているだけです。
肌の細胞1つ1つが生まれ変わって、古い肌とサヨナラするのは、他ならぬ自分の肌自体の新陳代謝です。
ですから、20歳で28日生まれ変わりに時間がかかるのですから、キレイな肌に生まれ変わっていくには、最低でもそのくらいの日数は必要だと思った方がいいです。
「手荒れが治るには、時間がかかるものなのだ」という認識はお持ちください。
特に「手荒れしやすい環境」でがんばっている方の場合、治療しているそばから、「手荒れしやすい環境」にさらされて手荒れが悪化しているようでは、治るものも治りません。
そこで「手へのダメージを減らすこと」が大事になってきます。
3.手のダメージを減らすための工夫。
医者から「ちょっと皿洗いなどをやめて、主婦業にお休みを入れましょう。じゃないと手が良くなりません」と言われた方はいませんか?
医者の言葉は、確かにその通りです。
でも、自分の代わりに家事をしてくれる方がいなかったり、あるいは仕事上、どうやっても無理な方もいらっしゃると思います。
手荒れの原因はいくつかあります。
例えば、静電気、摩擦、界面活性剤などの化学物質です。こうした原因が、手に必要な皮脂(手の油分)をはがしてしまい、水分が蒸発しやすく、乾燥しやすい状態をつくっていると言えます。
特に、摩擦と界面活性剤(洗剤)は、主婦の方は気を付けた方がいいかもしれません。
摩擦に関して言えば、あかぎれ用の絆創膏や、食器洗いで使えるゴム手袋、普段から絹や綿の手袋をするなど、できる工夫をされているんじゃないかと思います。
洗剤などの化学物質による手荒れに関して、できる工夫の選択肢を付け足させてください。
「ハンドプロテクター」を使うことです。
「ハンドプロテクター」は、化学薬品から手をまもるのに役立ちます。
石鹸、シャンプー、食器洗剤、洗濯用洗剤を使う前に、事前に使用しておくことで、手の保護をします。
速乾性のあるジェルタイプで、肌馴染みが早いのが特徴です。
その代わり、水分量が多いため傷口にはしみることがあります。ぱっくりあかぎれなどができている方がもし使われると、しみて痛いかもしれません。
私自身の書いたPOPにもお勧めしたい人を書いていますが、
石鹼での手洗いの回数が多い方。
アルコール消毒を頻繁にしないといけない方。
こうした主婦、両親の介護をしている方、調理関係者、介護士や看護師の方々。どうしても、清潔にするうえで避けられない方々にハンドプロテクターはお勧めです。
それから、シンナーを使用する塗装職人、シャンプーを何回も使う美容師・スタイリスト、化学薬品や食品用に漂白剤を使用するネイリスト、食品工場の方々にも、お勧めです。
ハンドプロテクターは、手の皮脂を洗い流したり、乾燥させたり、ダメージを与えたりする化学物質から手肌を守るのに向いています。
家事や仕事を休むことはできない....そんな「治りにくい環境」を抱えているなたにも、治りやすくする選択肢はあります。
ぜひ、お手に取って確かめていただければと思います。
スタッフ:おぐ。
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